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J-GLOBAL ID：200902244150342412   整理番号：08A0690643

アングルの屈伏

FLATTENING OF ANGLE-SECTION BEAMS

著者 (1件)： 桑村仁 (東大 大学院工学系研究科)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 629  ページ： 1169-1175  発行年： 2008年07月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アングル断面梁の弾性屈伏について理論的に解析し,屈伏モーメントの1次近似解を導いた。材料が降伏するまで屈伏崩壊しない屈伏限界幅厚比を求めると,その値は非常に大きく,幅厚比が10程度の通常の構造用アングルは弾性範囲では屈伏崩壊しない。弾性屈伏が問題となりうるのは,薄鋼板で作られた幅厚比の大きいアングルということになる。薄鋼板アングルで実験を行うと,屈伏崩壊が単独で起きるのは頂角が大きく開いたアングルの場合に限られ,その場合のモーメントと曲率のカーブは通常の線形理論から大きく外れ,今回の屈伏理論で説明できるが,実験上のスパンの制約による拘束があるため,理論値より20%程度高い屈伏崩壊モーメントが得られた。

シソーラス用語： *金属構造 ,  *山形鋼 ,  扁平 ,  破壊モード ,  崩壊 ,  薄板 ,  鋼板 ,  比率 ,  変分原理 ,  軸 ,  曲率 ,  曲げモーメント ,  応力歪特性 ,  *梁
準シソーラス用語： 荷重変形曲線 ,  *山形材 ,  中立軸 ,  幅厚比

分類 (1件)： 金属構造  (RA04050W)

引用文献 (6件)：

• BRAZIER, L. G. On the Flexure of Thin Cylindrical Shells and Other Thin Sections. Proc. Royal Society of London, Series A. 1927, 116, 773, 104-114
• REISSNER, E. On Finite Bending of Pressurized Tubes. J. Applied Mech, Series E. 1959, 26, 3, 386-392
• 半谷裕彦. 平板の基礎理論. 1995
• 東京大学工学部建築学科桑村研究室. 1995年兵庫県南部地震被害調査報告-構造物の被害-. 1995
• 桑村仁. 角形鋼管に角錐をはめ込んだ接合構法に関する研究 (その1. 成立性評価試験の概要), (その2. 角錐の曲げ崩壊と座屈崩壊), (その3. 角錐の最大耐力に関わる稜線部の有効幅). 日本建築学会大会学術講演梗概集 (関東), 2006. 9. 2006, 631-636

タイトルに関連する用語 (1件)： アングル