文献

J-GLOBAL ID：200902244362525789   整理番号：09A1286056

耐キャビテーション壊食性を有する高機能溶射皮膜の開発

Development of Advanced Anti-cavitation Erosion Performances in Thermally-sprayed Co-based Alloy Coatings

著者 (8件)： 谷和美 (トーカロ 溶射技開研) ,  植松進 (海上技術安全研) ,  吉岡勝 (ナカシマプロペラ 開発本部) ,  高畠剛 (トーカロ 溶射技開研) ,  難波吉雄 (トーカロ 溶射技開研) ,  石原泰明 (ナカシマプロペラ 開発本部) ,  三嶋孝洋 (ナカシマプロペラ 開発本部) ,  川並康剛 (海上技術安全研)
資料名： 高温学会誌  (Journal of High Temperature Society)
巻： 35  号： 6  ページ： 301-307  発行年： 2009年11月20日 
JST資料番号： F0907B  ISSN： 0387-1096  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 船舶のスクリューにおいては,それに用いられる材料の腐食と共にキャビテーションエロージョンが損傷の大きな要因となっている。このため,これらの問題に対する材料技術として,新材料の開発と共に表面被覆技術の開発も進められている。本研究においては,耐キャビテーションエロージョン材料として複合炭化物を含むCo基合金を提案し,スクリュー材料であるアルミニウム青銅上に,種々の溶射方法(大気圧プラズマ溶射(APS),減圧プラズマ溶射(LPS)および高速ガス炎溶射法(HVOF)で被膜を形成して,被膜の性状調査並びにキャビテーションエロージョン試験を実施した。この結果,形成した溶射層のミクロ組織は溶射方法だけでなく,溶射条件(溶射距離,溶射速度および基材温度)によって強く影響を受けることが分かった。これらの溶射方法の中でHVOFで形成した被膜が最も優れた耐キャビテーションエロージョン性を示し,APSは逆に基材よりも耐性が低いことを示した。

シソーラス用語： *スクリュー ,  銅合金 ,  コバルト合金 ,  タングステン含有合金 ,  クロム含有合金 ,  ニッケル含有合金 ,  ケイ素含有合金 ,  炭素含有合金 ,  プラズマ溶射 ,  低圧 ,  火炎溶射 ,  *キャビテーション浸食 ,  金属組織 ,  *溶射層
準シソーラス用語： HVOF溶射 ,  アルミニウム青銅 ,  大気プラズマ溶射

分類 (2件)： 溶射  (WC08030N) ,  防食  (WB03040M)

引用文献 (7件)：

• 腐食防食協会編. 腐食・防食ハンドブック. 2000, 94
• 腐食防食協会編. 腐食・防食ハンドブック. 2000, 95
• 大森明. Al_2O_3の銅めっき及びCr_2O_3封孔処理とキャビテーション損傷評価. 高温学会誌. 1999, 25, Supplement, 260-267
• 足立慈. Co基合金およびCr_3C_2-NiCr溶射皮膜のキャビテーションエロージョン特性. 高温学会誌. 2002, 28, 7378
• 伊藤伍郎. 腐食科学と防食技術. 1997, 259

タイトルに関連する用語 (3件)： キャビテーション壊食 ,  溶射皮膜 ,  開発