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J-GLOBAL ID：200902244458621088   整理番号：08A0589090

「水・塩の安全性」海洋環境における有機スズ化合物の動態と生物への影響-GC/ICP-MSによる微量分析と環境中でのメチル化-

Fate and Toxicity of Organotin Compounds in the Marine Environment-Methylation in the Environment and Analysis Using GC/ICP-MS

著者 (2件)： 栗原路子 (静岡県大 大学院生活健康科学研究科) ,  橋本伸哉 (静岡県大 大学院生活健康科学研究科)
資料名： 日本海水学会誌  (Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan)
巻： 62  号： 3  ページ： 128-133  発行年： 2008年06月01日 
JST資料番号： F0235A  ISSN： 0369-4550  CODEN： NKAGBU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1960年代以降,有機スズ化合物は農薬や船底防汚剤,プラスチック安定剤,有機合成触媒などに用いられ,その世界的な生産量は1992年には50,000tにまで増加した。しかし,海洋生物に対する強い毒性が明らかとなり使用規制が行われている。著者等は高感度な誘導結合プラズマ質量分析計を用いて日本沿岸域の有機スズ化合物の分布を調べた。1993年から2004年における東京湾の海水中トリブチルスズ(TBT)化合物は減少していたが,堆積物中には毒性を示す値に近い濃度のTBTが残留している場所があった。また,南極においても汚染が報告されており,地球規模の汚染であることが知られてきた。TBTは,生物種によっても異なるが,生物に対して慢性および急性の毒性を有する。

シソーラス用語： *有機スズ化合物 ,  海洋環境 ,  *GC-MS分析 ,  *ICP-MS分析 ,  微量分析 ,  メチル化 ,  *毒性 ,  脂肪族化合物 ,  *海洋汚濁 ,  検出限界 ,  ダイナミックモデル ,  関東地方 ,  湾 ,  日本 ,  沿岸帯 ,  海底堆積物 ,  慢性毒性 ,  急性毒性 ,  重金属汚染 ,  外洋 ,  揮発分 ,  *水質試験 ,  東京湾 ,  環境汚染
準シソーラス用語： 誘導結合プラズマ質量分析装置

分類 (2件)： 重金属とその化合物一般  (SB05021R) ,  重金属調査測定  (SB02070I)

物質索引 (1件)： トリブチルスズ

引用文献 (34件)：

• 中西準子, 堀口文男“トリブチルスズ-詳細リスク評価書シリーズ8-”丸善株式会社 (2006)
• 1) A. Mercier, E. Pelletier and J. F. Hamel,“Metabolism and subtle toxic effects of butyltin compounds in starfish”, Aquat. Toxicol., 28, pp.259-273 (1994)
• 2) C. Alzieu, J. Sanjuan, J. P. Deltreil and M. Borel,“Tin contamination in Arcachon Bay: Effects on oyster shell anomalies”, Mar. Pollut. Bull., 17, pp.494-498 (1986)
• 3) L. W. Hall and A. E. Pinkney,“Acute and sublethal effects of organotin compounds on aquatic biota: An interpretative literature evaluation”, Critical Reviews in Toxicology 14, pp.159-209 (1985)
• 4) T. L. Wade, B. Garcia-Romero and J. M. Brooks,“Tributyltin contamination in bivalves from United States coastal estuaries”, Environ. Sci. Technol., 22, pp.1488-1493 (1988)

タイトルに関連する用語 (11件)： 水 ,  塩 ,  安全性 ,  海洋環境 ,  有機スズ化合物 ,  生物 ,  GC ,  ICP ,  微量分析 ,  環境 ,  メチル化