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J-GLOBAL ID：200902244999187992   整理番号：08A0585746

難燃処理層のシェル型配置によるカラマツ集成材柱の燃え止まり技術の開発

Flame Die-out of Glued Laminated Japanese Larch Lumber Columns with a Fire-retardant Shell-layer

著者 (7件)： 原田寿郎 (森林総合研究所) ,  安藤恵介 (東京農工大学) ,  宮林正幸 (ティー・イー・コンサルティング) ,  大内富夫 (鹿島建設) ,  宮本圭一 (鹿島建設) ,  上川大輔 (森林総合研究所) ,  服部順昭 (東京農工大学)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 54  号： 3  ページ： 139-146 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 集成材のはりや柱を耐火構造とするためには,荷重を試験体に載荷した耐火加熱試験で,試験体が座屈しないなどの強度性能を示すとともに,材料に着炎した火熱が,加熱終了後に自消することが求められる。本研究では,カラマツ集成材柱をとりあげ,難燃処理木材の層で集成材を燃え止まらせる方法について検討した。集成材内部を燃えしろ部分,燃え止まり部分,建物の構造耐力上主要な部分を想定したコア部分に分け,シェル型に配置した燃え止まり部分に難燃性能を付与して,炭化の進行を止めることとした。薬液の浸透性が極めて困難とされるカラマツ材を用いて部位により薬剤注入量の異なるラミナを作製するため,燃え止まり部分にはCO₂ レーザによるインサイジング加工を,コア部分にはシーラーを塗布して難燃薬剤を注入した。難燃薬剤は,カルバミルポリりん酸アンモニウムを主体とする薬剤のような加熱時に発泡する薬剤が有効であった。このようにして作製した集成材で,1時間の耐火加熱試験での燃え止まりを実現した。(著者抄録)

シソーラス用語： *集成材 ,  柱 ,  カラマツ ,  *耐火構造 ,  防火加工 ,  難燃性 ,  注入 ,  リン酸アンモニウム ,  難燃剤 ,  耐火試験 ,  火災試験 ,  *耐火材料 ,  木構造 ,  載荷加熱試験 ,  立体
準シソーラス用語： カルバミルポリりん酸アンモニウム ,  難燃処理

分類 (3件)： 改良木材  (FF05033J) ,  火災  (RA02020B) ,  木構造  (RA04020P)

引用文献 (17件)：

• 建材試験センター. 防耐火性能評価試験・評価業務方法書. 2005, 4-9
• International Organization for Standardization. Fire resistance tests-Elements of building construction. Part 1 : General requirements. ISO/FDIS 834-1. 1997
• 遊佐秀逸. 平成15年度日本火災学会研究発表会概要集, 東京. 2003, 106-109
• 原田寿郎. 第56回日本木材学会大会研究発表要旨集, 秋田, 2006. 2006, 112
• 中村賢一. 木材工業. 1985, 40, 12, 563-567

タイトルに関連する用語 (6件)： 難燃処理 ,  シェル型 ,  カラマツ ,  集成材 ,  燃え止まり ,  開発