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J-GLOBAL ID：200902245903203123   整理番号：09A0402310

メチルイソチオシアネートの水域環境における分解挙動

Degradation Behavior of Methyl Isothiocyanate in the Aquatic Environment

著者 (10件)： 片桐和臣 (化学物質評価研究機構) ,  柚木雅子 (化学物質評価研究機構) ,  小川早苗 (化学物質評価研究機構) ,  中園金吾 (化学物質評価研究機構) ,  下川裕子 (化学物質評価研究機構) ,  吉田智彦 (化学物質評価研究機構) ,  茅島孝和 (化学物質評価研究機構) ,  廣松康一 (化学物質評価研究機構) ,  立山隆夫 (化学物質評価研究機構) ,  西原力 (兵庫医療大 薬)
資料名： 水環境学会誌  (Journal of Japan Society on Water Environment)
巻： 32  号： 4  ページ： 213-218  発行年： 2009年04月10日 
JST資料番号： Z0777A  ISSN： 0916-8958  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： メチルイソチオシアネート(土壌のくん蒸剤)の活性汚泥を用いた分解度試験を実施し,水中での分解挙動を調べた。その結果,生分解は殆ど認められず,水,酸素及び光による変化物が生成し,さらに変化物間の縮合反応による種々の変化物が生成することが分った。変化物として,メチルアミン,1,3-ジメチルチオ尿素,元素硫黄及び二硫化炭素を確認し,3-メチルアミノ-5-オキザ-4-チア-2,7-ジアザ-2,6-オクタジエン(MASO)及び3-メチルアミノ-4,5-ジチア-2,7-ジアザ-2,6-オクタジエン(MASS)を推定した。1,3-ジメチルチオ尿素,MAOS及びMASSは土壌中では確認されていない変化物であった。これらの変化物の生成は,本試験が水域環境より高濃度であり炭酸ガス吸収剤を使用した条件で実施したことによる影響が考えられるため,今後,炭酸ガス吸収剤を使用しない,より水域環境を模擬した条件下での検討が必要である。(著者抄録)

シソーラス用語： 微生物分解 ,  燻蒸剤 ,  反応生成物 ,  水質汚濁物質 ,  無機酸エステル ,  有機硫黄化合物 ,  有機シアン化合物 ,  *活性汚泥法
準シソーラス用語： *活性スラッジ法 ,  水質浄化

分類 (1件)： 下水,廃水の生物学的処理  (SC03060H)

物質索引 (1件)： メチルイソチオシアネート

引用文献 (18件)：

• 農林水産省消費. 農薬便覧. 2006, 93
• (独)製品評価技術基盤機構. 平成17年度PRTRデータの概要. http://www.prtr.nite.go.jp/prtr/samtotal17.html. 2007
• ZHANGE, Y. Degradation of Methyl Isothiocyanate and Chloropicrin in Forest Nursery Soils. J. Environ. Qual. 2005, 34, 1566-1572
• SMELT, J. H. Conversion of Metham-sodium to Methyl Isothiocyanate and Basic Data on the Behavior of Methyl Isothiocyanate in Soil. Pestic. Sci. 1974, 5, 401-407
• GERSTL, Z. Behavior of Vapam and Methylisothiocyanate. in Soils. J. Soil Sci. Soc. Am. 1977, 41, 545-548

タイトルに関連する用語 (4件)： メチルイソチオシアネート ,  水域環境 ,  分解 ,  挙動