抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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放棄農林草地に高頻度に出現するスイバに対するヤギと牛の採食特性が放牧条件下で比較された。春の初回放牧開始直後の0-15分間および15-30分間においてスイバを含む出現草種の採食頻度が,また初回放牧終了後において被食痕の有無別のスイバ個体数が調査された。放牧開始直後,ヤギのスイバ対する採食頻度は,他の全草種に対する採食頻度の合計より0.1%水準で有意に高かった。一方,牛によるスイバの採食は皆無であった。放牧終了後の被食痕の有無別スイバ個体数において,ヤギ区と牛区間に0.1%水準で有意差が認められ,被食痕のある個体数割合は,ヤギ区で95%,牛区で8%であった。以上のことから,ヤギはスイバに対し著しく高い嗜好性を示すが,牛はほとんど示さないことが結論づけられた。また,牛放牧地におけるスイバの選択的抑圧には,スイバを好んで採食するヤギの放牧が有効であると示唆された。(著者抄録)