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J-GLOBAL ID：200902246138767192   整理番号：09A0724918

キノコ中毒での有害なトリガーの同定

Identification of the toxic trigger in mushroom poisoning

著者 (7件)： MATSUURA Masanori (Keio Univ., Yokohama, JPN) ,  SAIKAWA Yoko (Keio Univ., Yokohama, JPN) ,  INUI Kosei (Ishihara Sangyo Kaisha Ltd., Shiga, JPN) ,  NAKAE Koichi (Microbial Chemistry Res. Center, Tokyo, JPN) ,  IGARASHI Masayuki (Microbial Chemistry Res. Center, Tokyo, JPN) ,  HASHIMOTO Kimiko (Kyoto Pharmaceutical Univ., Kyoto, JPN) ,  NAKATA Masaya (Keio Univ., Yokohama, JPN)
資料名： Nature Chemical Biology  (Nature Chemical Biology)
巻： 5  号： 7  ページ： 465-467  発行年： 2009年07月 
JST資料番号： W2213A  ISSN： 1552-4450  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 致死毒性を持つキノコRussula subnigricans(ニセクロハツ)を同定し,その毒素である2-シクロプロペンカルボン酸を子実体から単離した。この化合物の大部分は,凍結乾燥中に重合化して毒性を著しく低下することから,分離段階での濃縮乾固は避けて実験を行った。この低分子カルボン酸は,筋細胞との直接的相互作用ではなく他の生化学反応を誘発することで,血清クレアチンホスホキナーゼ(CPK)活性増加を生じ,重篤な横紋筋融解症を引き起こすことを示唆した。この化合物はエン反応を経て高濃度で重合するとその毒性を消失することを示した。本研究は,同様にマウスのCPK活性増加を生じるTricholoma equestreによる新型キノコ中毒の作用機構および横紋筋融解症の発症機構の解明を容易にすると考えられる。

シソーラス用語： *食中毒 ,  *子実体 ,  *マイコトキシン ,  クレアチンキナーゼ ,  血清中濃度 ,  酵素活性化 ,  横紋筋融解症 ,  マウス ,  致死作用 ,  エン反応 ,  キシメジ属 ,  *マツタケ目
準シソーラス用語： *Russula subnigricans ,  Tricholoma equestre ,  *ニセクロハツ

分類 (2件)： 微生物起原の毒性  (GZ03030F) ,  食品衛生一般  (FJ01051H)

物質索引 (3件)： 1-シクロプロペン-2-カルボン酸 ,  1-メチル-1-シクロプロペン-3-カルボン酸 ,  1,2-ジメチル-1-シクロプロペン-3-カルボン酸

タイトルに関連する用語 (3件)： キノコ中毒 ,  トリガー ,  同定