抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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産業プロセスにおいては制御システムの高機能化が求められている。とくに,操業条件の変更,原料や環境の変化などが起きたとしても,制御システムが安定して稼働し,所望の生産性を保持することができる制御システムの構築が必要とされている。一方,近年のコンピュータ技術の進展に伴い,大量のデータが短時間で処理できるようになってきた。そのため,モデルベース(モデル駆動)型制御から,操業データを制御系設計に直接利用する制御系設計法が,最近とくに注目されている。このような制御系設計法を,データ指向型制御(Data Oriented Control)法と呼ぶ。本稿では,データ指向型制御系法として,データ駆動型PID制御法とパフォーマンス駆動型PID制御法について解説する。前者は非線形システムに対して,後者は時変システムに対して考察されたものである。双方の手法とも,操業データを介して操業条件や環境の変化などが制御系設計に取り入れられ,これらの変化に対応してPIDパラメータを適切にオンライン調整することができる。