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J-GLOBAL ID：200902246344652350   整理番号：09A1037460

情報セキュリティと光技術 文書鑑定における光技術

著者 (1件)： 赤尾佳則 (科学警察研)
資料名： Optronics  (Optronics)
号： 334  ページ： 104-108  発行年： 2009年10月10日 
JST資料番号： Y0019A  ISSN： 0286-9659  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 文書鑑定は,犯罪に関係する文書を解析し,その真偽,作成方法,改ざんの有無等を識別するものであり,犯罪鑑識の一分野である。文書鑑定では,資料の光学的特性解析が重要である。その中で,本稿では,資料の分光反射特性と偏角反射特性に基づく検査について紹介する。分光反射特性は,物体固有の色情報である。たとえば,2種類のインキの色度は測色値的に一致しても,分光反射特性が異なる。文書が偽造される場合,見た目の色を合わせる測色的色再現であることが多く,技術的に困難である分光的色再現までおこなわれることは稀であるので,偽造が判別できる。また,塗り潰しや改竄した文字も,分光反射特性の違いから判読できる。偏角反射特性は,照明方向や観察方向などの測定ジオメトリに依存した反射特性であり,ジオメトリにより見え方が異なる。これを利用して,例えば,インクジェットプリンタの拍車(用紙搬送歯車)痕の違いから機器を判別できる。

シソーラス用語： *情報セキュリティ ,  *光学情報処理 ,  *鑑別 ,  *文書 ,  行為 ,  *反射率 ,  *偏角 ,  *特性 ,  改竄
準シソーラス用語： *分光反射率 ,  *文書鑑定 ,  *偏角反射特性

分類 (3件)： データ保護  (JD01020V) ,  光学情報処理  (BD03060T) ,  ドキュメンテーション  (JA01030X)

タイトルに関連する用語 (4件)： 情報セキュリティ ,  光技術 ,  文書 ,  鑑定