抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ここ10年間に本会報に掲載された物理的防除に関わる論文や講演要旨の割合は,2000~2004年に十数%,2005年から20数%になって現在に至っている。その内,過半は被覆資材関連で,次いで黄色灯関連,光反射マルチ,熱水や温湯などの熱利用である。個々の課題については,時間の経過と共に大きな変化が見られた。黄色灯関連では,研究・普及が進み,現場試験の報告が記載され,黄色灯の種類も蛍光灯型から投光器型まで,用途や予算応じて選べるようになった。被覆資材関連では,施設や圃場全面を被覆する型が出てきた。この背景には,タバココナジラミバイオタイプQ等の難防除害虫の出現や登録農薬が少ないマイナー作物の害虫対策があろう。これからは,重要害虫の有力防除手段と位置づけて,総合害虫管理の基礎とすることも出来よう。しかし,総合害虫管理の基礎とするには,設置経費の低減や資材の選択,補完的防除法などが相互に関連しているので,生産者に判りやすい型で整理した情報を提供する必要がある。更に,重要なことは,効果発現や施設構造について,科学的根拠を明確化することである。