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J-GLOBAL ID：200902247282750578   整理番号：09A0628652

マイクロスケール藻類生長阻害試験を用いた銅の毒性に対する溶存有機物質に含まれる抑制成分の探索

Estimation of Suppressive Effect of Dissolved Organic Matter on Copper Toxicity Using the Microscaled Algal Growth Inhibition Test

著者 (7件)： 倉光英樹 (富山大 大学院理工学研究部) ,  佐澤和人 (富山大 大学院理工学研究部) ,  七山泰昭 (富山大 大学院理工学研究部) ,  工藤千春 (富山大 大学院理工学研究部) ,  川上貴教 (富山大 水質保全セ) ,  波多宣子 (富山大 大学院理工学研究部) ,  田口茂 (富山大 大学院理工学研究部)
資料名： 水環境学会誌  (Journal of Japan Society on Water Environment)
巻： 32  号： 6  ページ： 309-314  発行年： 2009年06月10日 
JST資料番号： Z0777A  ISSN： 0916-8958  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,藻類に対する銅の毒性に影響を及ぼすDOMに含まれる成分を,藻類生長阻害(AGI)試験により探索することを目的とした。有色の溶存有機物質(DOM)や溶存腐植物質(DHS)の存在は藻類の光合成を阻害することでその生長を妨げ,化学物質の毒性評価を困難にする。そこで,96穴のマイクロプレートを試験容器として利用したμAGI試験を検討し,μAGI試験が腐植物質などの共存によって引き起こされる環境汚染物質のスペシエーションの変化に起因する毒性変化の評価に有効であることを証明した。水試料からDOM,およびDHSを抽出・分離し,それらの共存によって引き起こされる銅のC.reinhardtiiに対する毒性変化をμAGI試験により評価した。DOM,およびDHSの毒性緩和係数を算出し,比較した結果,DHSが銅の毒性の発現を抑制する物質的な因子として作用していることを明らかにした。(著者抄録)

シソーラス用語： 毒性試験 ,  *銅 ,  藻類 ,  成長阻害 ,  *腐植 ,  スペシエーション ,  溶存成分 ,  Chlamydomonas reinhardtii ,  植物毒性 ,  解毒 ,  溶存有機物 ,  植物 ,  隠花植物
準シソーラス用語： 毒性除去

分類 (1件)： 植物に対する影響  (EE05030G)

引用文献 (32件)：

• MCDONALD, S. Analytical chemistry of freshwater humic substances. Anal. Chim. Acta. 2004, 527, 105-124
• 今井章雄. 水環境におけるフミン物質の特徴と役割. 水環境学会誌. 2004, 27, 2, 76-81
• CHIOU, C. T. A comparison of water solubility enhancements of organic solutes by aquatic humic materials and commercial humic acids. Environ. Sci. Technol. 1987, 21, 1231-1234
• 篠塚則子. フミン物質と有機汚染物質との相互作用. 水環境学会誌. 1995, 18, 4, 261-265
• 宮島徹. 金属化学種と腐植物質の相互作用. 水環境学会誌. 1995, 18, 4, 266-269

タイトルに関連する用語 (8件)： マイクロスケール ,  藻類 ,  生長阻害 ,  試験 ,  銅 ,  毒性 ,  有機物質 ,  探索