抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ケナフの高頻度個体再生系を確立するために,サイトカイニン添加培地で育成した実生苗の胚軸上部組織を用いた2段階培養および3段階培養法を検討した。ケナフ実生苗から得た胚軸,子葉,本葉の組織からは,カルスまたは不定根が優先的に分化誘導され,不定芽の形成は観察されなかった。2段階培養および3段階培養系では,実生苗の育成から不定芽の分化誘導までの一連の培養過程においてサイトカイニン,特に6-ベンジルアデニン(BA)を培地に添加することが必須条件であることが明らかになった。2段階培養は,クワ実生苗の葉組織からの高頻度個体再生法として開発したものであるが,ケナフの組織培養にも極めて有効な方法であった。3段階培養系では,比較的低濃度のBA添加培地で実生苗の育成,胚軸上部の押し木培養,茎葉部の押し木培養を経由することにより,発根能力を保持した不定芽を分化誘導することが可能となった。