抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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冠雪害に対する立木密度の影響を検討する目的で,ボカスギとタテヤマスギのそれぞれについて植栽密度が異なる低密度(1,500本/ha),中密度(3,000本/ha)および高密度(5,000本/ha)の3つの試験区を設けた。冠雪害は植栽後の18年間に8回観察された。これらの被害はすべて日降雪深40cm以上のときに発生した。被害木の冠雪荷重は葉乾重の11から15倍と推定された。ボカスギの被害は高密度区や中密度区で甚大であったが,低密度区では軽微であった。試験区間における被害の差異は主に形状比の差異に起因していると考えられた。これらの結果から,ボカスギの冠雪害を防除するには低密度植栽が有効なことが示唆された。また,樹種間の差異については,タテヤマスギはボカスギに比べて被害が軽かった。タテヤマスギはボカスギよりも樹幹ヤング率が大きかったことから,両品種間の被害の差異は樹幹強度の差異に因るものと考えられた。(著者抄録)