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J-GLOBAL ID:200902248125936095   整理番号:09A1007550

ダニ類の捕食者としてのテントウムシ 生物的防除におけるStethorini

Coccinellidae as predators of mites: Stethorini in biological control
著者 (3件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: 268-283  発行年: 2009年11月 
JST資料番号: W0345A  ISSN: 1049-9644  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ダニクイヒメテントウ族はテントウムシ科のうちで独特のもので被食者はダニ類(主としてTetranychidae)に特化している。この族はStethorusおよびParasthethorusの二つの属に分類される90種からなり事実上,汎存種である。ダニクイヒメテントウ族は仁果類,核果類,キイチゴ類,かんきつ類,アボカド,バナナ,パパイア,ヤシ,チャ,カッサバ,トウモロコシ,イチゴ,野菜,ワタならびに観賞植物の栽培地,草地,森林,ヒース荒野のような多くの農業体系を含む種々の生息場所で見出される。ハダニ科ダニ類の発生は広域スペクトラム殺虫剤の広範囲使用が増加した第二次世界大戦以後にのみ,多くの農業体系に共通して起きた。ダニクイヒメテントウ族は当初はハダニ科個体群の激しい発生を抑止する能力のみが評価された。しかしダニクイヒメテントウ族の被食者探索行動の研究から,かれらが不規則に分布するダニ類の小コロニーを探すのに視覚および臭覚の刺激を用い,かれらの被食者を極めて効率的に低密度に調節できることが明らかである。さらにダニ類を捕食するテントウムシ類はダニ類の発生を早期にコロニー化し,他の多くのダニ類捕食者よりも害虫のダニ類を多く摂食する。保全的生物防除計画においてテントウムシ類を利用する鍵は越冬生息場所の提供および農耕地とその近くで農薬から保護することである。これらの条件が満たされた場合,ダニクイヒメテントウ族はハダニ科個体群の抑制を維持する重要な役割を果たすことが多い。ダニクイヒメテントウ族を用いたダニ類の生物的防除の成功例には米国ペンシルバニア州のリンゴ果樹園,アジアのかんきつ類があり,オーストラリアおよびニュージーランドでは外来の木本性雑草ハリエニシダについてのハダニ科による生物的防除計画においては意図しない混乱があった。この族についての分類学およびタクソノミーでは多くの隠蔽種について取り組んでおり,分子診断手法が極めて必要とされる。ダニクイヒメテントウ族の種々の設定環境におけるダニ類抑制の潜在能力を最も良く利用するには代替え食餌の利用,休眠の保護および非選択性農薬からの保護ならびに宿主を見つける仕組みなどについて,かれらの要求条件を良く知ることが必要である。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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生物的防除  ,  異種生物間相互作用  ,  昆虫・ダニによる植物被害 
タイトルに関連する用語 (4件):
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