抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,インドMP州チラカーン村の1990年代以降の農業変化を調査するため,Cadastral Bookによる農業的土地利用,農家での農業経営に関する調査をもとに分析を行った。分析の結果,1995年と2006年の雨季作と乾季作の主要作物面積を比較すると,雨季作に大豆,乾季作に小麦の栽培面積が大部分を占め,農業的土地利用は10年を経過しても大きな変化は見られなかった。しかし,2006年の調査結果でグラム豆やトウモロコシの栽培面積が減少するなか,カリフラワーやジャガイモ等の野菜の栽培面積が増加していた。野菜栽培は,面積の上では大豆や小麦の面積に比べると2~3割と少ないが,野菜栽培の労働集約的農業形態により単位面積当たりの労働力が数倍にもなり農業労働力の雇用を提供していることが明らかになった。また,カリフラワーやジャガイモは大豆に比べ7倍も高い収益があることから,野菜栽培の増加は農家の現金収入の増加につながり村内経済にも影響を与えることが考えられた。