抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シロボヤ大量発生による加茂湖内のカキ養殖被害を防止するためのシロボヤ調査を行う。調査対象を加茂湖潟上地区の鳥先地先(St.1:水深9m)および潟上地先(St.2:水深7m)の2定点とした。環境調査は平成19年7~10月で旬別に延べ8回行った。水温・塩分ともに両定点で差は見られなかった。期間中の最高水温は9月21日の26.8°Cであった。北原式定量ネットを用いた浮遊幼生調査では,付着性のホヤ類2種が出現した。種まで特定できなかったが,加茂湖に生息するホヤから類推すれば,シロボヤとユウレイボヤと考えられた。シロボヤの付着状況調査からは,調査当初からカキ養殖株や垂下ロープ全般に付着しており,特に8月以降はカキ養殖株全体を覆う状態となった。7月11日の平均全長は11.1mm,9月21日には63.4mm,この間の最大個体は全長85.0mmであった。浮遊幼生調査を4月下旬ごろから行えば,おおよその付着予測は可能と思われた。シロボヤの駆除については,個体ごとのカッターナイフでの切開・切除による効果は一定程度認められたが,多くの労力を必要とし,現実的とは言えない。