抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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FTTH(Fiber To The Home)によるブロードバンドサービスの本格普及が進み,更には,国内における次世代ネットワーク(Next Generation Network:NGN)サービスが開始されたことによって,各家庭にHDTV(高精細テレビ:High Definition TV)解像度の映像コンテンツを安定して配信できるネットワーク基盤が整いつつある。IPTV(Internet Protocol Television)は,ITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)で,QoS(Quality of Service)/QoE(Quality of Experience),セキュリティ,双方向性,信頼性の要求レベルを実現できる,管理されたIPネットワークによって提供されるTV/ビデオ/オーディオ/テキストなどのマルチメディアサービスと定義され,次世代ネットワークによって実現されるユビキタスネットワーク社会における,重要な通信放送連携サービスとして期待されている。現在,国内外で各標準化団体が,IPTVに関する標準化活動を積極的に進めている。三菱電機は,デジタル放送端末や通信ネットワークの開発で培った技術をベースに,IPTVの標準化に積極的に参画するとともに,次世代ネットワークでのIPTVサービスに対応する端末の技術開発を進めている。開発した端末は,SoC(System on Chip)搭載によって,装置の小型化を実現し,ミドルウェアのプラットフォーム化によってアプリケーション追加など,高い拡張性がある。また,エンドユーザーが種々のサービス,コンテンツを簡単に利用できるように利便性の高いユーザーインタフェースを持たせたことが特長である。さらに,今後本格化する,コンテンツダウンロード型のサービス,コンテンツを種々の機器で楽しむための宅内配信対応サービス,ホームセキュリティなどの双方向在宅サービス等の高機能化にも対応可能なシステムである。(著者抄録)
