抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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メタン発酵消化液(消化液)の農地還元による,土壌から大気への温室効果ガス(N
2O,CO
2,CH
4)の発生量の変化を明らかにすることを目的に,裸地圃場において消化液の施用試験を行った。その結果,消化液の施用後N
2O発生量は急激に増加し20日前後でピークを示すこと,CO
2発生量の増加は50日以上続くことが分かった。積算発生量の計算からは,施用後の52日間に,消化液に含まれる窒素の0.17%がN
2Oとして,炭素の22%がCO
2として発生したと推測された。CH
4発生量は消化液に含まれる炭素の0.01%以下で温暖化への影響は小さいことが分かった。表層土壌のガス拡散係数と土中ガス濃度の測定値から計算されるガス拡散移動量とガス発生量の測定値を比較した結果,消化液施用後に発生したN
2Oのうち1/3が表層O~2.5cmで生成されたこと,発生したCO
2は大部分がより深い層から移動してきたことが示唆された。(著者抄録)