宿主因子TOM1の過剰発現はトマトモザイクウイルスの増殖およびRNAサイレンシング抑制を阻害する

HAGIWARA-KOMODA Yuka; HAGIWARA-KOMODA Yuka; HIRAI Katsuyuki; HIRAI Katsuyuki; MOCHIZUKI Atsuko; NISHIGUCHI Masamichi; MESHI Tetsuo; MESHI Tetsuo; ISHIKAWA Masayuki; ISHIKAWA Masayuki

文献

J-GLOBAL ID：200902249186250524 整理番号：08A0529750

宿主因子TOM1の過剰発現はトマトモザイクウイルスの増殖およびRNAサイレンシング抑制を阻害する

Overexpression of a host factor TOM1 inhibits tomato mosaic virus propagation and suppression of RNA silencing

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資料名：
巻： 376 号： 1 ページ： 132-139 発行年： 2008年06月20日
JST資料番号： H0793A ISSN： 0042-6822 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

植物内在性膜蛋白質TOM1はトマトモザイクウイルス(ToMV)の増殖に関与している。TOM1はToMV複製蛋白質と相互作用し,複製蛋白質を膜のウイルスRNA合成が行われる部位につなぎ留めることが示唆されている。われわれは,これまでにTOM1の不活化によりToMVの増殖が低下することを明らかにしている。今回,タバコにおいてTOM1の過剰発現もToMVの増殖を阻害することを示す。TOM1の過剰発現により複製蛋白質の可溶型の蓄積が減少し,複製蛋白質のRNAサイレンシング抑制能が阻害された。可溶型複製蛋白質の蓄積減少は,サイレンシングサプレッサ欠損性ToMV変異体でも認められた。これらの結果をもとに,RNAサイレンシング抑制は複製蛋白質の可溶型により行われており,したがって効率的なToMV増殖には可溶性および膜結合複製蛋白質のつり合いのとれた蓄積が必要であることを提唱した。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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ウイルスの生化学 , 分子遺伝学一般

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