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J-GLOBAL ID:200902249852561769   整理番号:08A0574660

がんにおけるプロモーターのDNAメチル化に依存しないヒストンH3の27番目のリシンのトリメチル化による遺伝子サイレンシング

Gene silencing in cancer by histone H3 lysine 27 trimethylation independent of promoter DNA methylation
著者 (15件):
資料名:
巻: 40  号:ページ: 741-750  発行年: 2008年06月 
JST資料番号: W0430A  ISSN: 1061-4036  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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がん細胞でのエピジェネティックなサイレンシング(抑制)は,ポリコームに基づいたヒストンH3の27番目のリシンのトリメチル化(H3K27triM)とH3K9ジメチル化という,少なくとも2つの異なるヒストン修飾を介して行われる。DNAの高度メチル化とこのようなヒストン修飾との関係は,完全に明らかになっているわけではない。本論文では,正常前立腺細胞と前立腺がん細胞とを比較してクロマチン免疫沈降とマイクロアレイを組み合わせて行い(ChIP-chip),前立腺がん細胞のプロモーター部分の最大5%(CpGアイランド部分16%および非CpGアイランド部分84%)でH3K27triMが豊富に存在することを見いだした。これらの遺伝子は前立腺がん特異的に抑制されていること,また,これら抑制されている遺伝子のCpGアイランドのDNAメチル化レベルは低いことがわかった。EZH2ヒストンメチルトランスフェラーゼを抑制すると,単独であるいはヒストンデアセチラーゼ抑制との相乗効果で,プロモーターDNAのメチル化に影響を与えることなく,H3K27triMの標的遺伝子の発現が回復した。また,このとき,DNAの高度メチル化によって抑制されている遺伝子の発現には影響がなかった。これらのデータは,EZH2を介するH3K27triMが,がんで腫瘍抑制因子遺伝子を抑制する機構であり,これはプロモーターDNAのメチル化とは独立している可能性があることを確証するものである。Copyright Nature Publishing Group 2008
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分類 (2件):
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遺伝子発現  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 

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