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J-GLOBAL ID:200902249866518610   整理番号:09A0786479

インフルエンザウイルス(H1N1)株大流行の可能性:早期所見

Pandemic Potential of a Strain of Influenza A (H1N1): Early Findings
著者 (27件):
資料名:
巻: 324  号: 5934  ページ: 1557-1561  発行年: 2009年06月19日 
JST資料番号: E0078A  ISSN: 0036-8075  CODEN: SCIEA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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2009年4月メキシコにおける新型インフルエンザ(H1N1)の発症以降,感染は急速に拡大してきた。WHOはパンデミックを警告し,危険レベルをフェーズ5に引き上げた。パンデミックの判断基準の策定には現状のデータだけでは限界がある。新型インフルエンザウイルスの感染伝播性や重症度の初期評価を策定する目的で,メキシコでの大流行,世界的流行の初期段階でのデータ,またインフルエンザウイルスの遺伝的多様性を分析した。また,パンデミックと判断する基準としての感染初期の臨床像も検討した。2009年4月,メキシコにおいて診断が確定した29例,疑い例88例の死亡が確認された。2009年4月以降,23000例(6000~32000例)が感染が確認され,死亡率は0.4%(0.3~1.8%)と推定された。死亡率の推定には,その時点での報告死亡数と推定死亡数を用いた。死亡率は,感染の重症度や,また総感染者数に依存していた。ラ・グロリア,ベラクルスなど少地域での流行に関しては,死亡率0.6%のうち95%の死亡は感染によるものではなかった。今回は,1918年のパンデミックより臨床的重症度は低かったが,1957年と同等であった。ラ・グロリアにおいて,15歳未満の小児の発症率は61%であり,成人の発症率29%の2倍であった。疫学的分析によると,患者一人当たりが生産する二次感染者(基本再生産数)は,1.4~1.6人であった。一方,遺伝学的分析では推定中央値は1.4であった。この値の範囲は,4月時点のメキシコで発生したヒト-ヒト感染による14~73生産数と一致していた。実質的に新型インフルエンザの感染伝播性は通常の季節性インフルエンザに比べ高く,基本再生産数はこれまでのパンデミックのと同程度に低いと考えられた。
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分類 (2件):
分類
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感染症・寄生虫症一般  ,  疫学 

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