抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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九州は台風の常襲地帯であり風害の多くが台風に起因するものであるため,九州に襲来する台風の再来周期の地域的特徴を把握することは,風害のリスクを考慮した森林施業を行う上で重要である。本研究では。気象庁が一般公開している台風の最終解析結果(ベストトラック)を用いて,九州における1951年~2007年の過去57年間に及ぶ,台風の進路や強さに基づいた台風再来周期の地域的特徴を調査した。その結果,九州における台風の再来周期は北緯32.5度付近を境に南北で格差が大きく,東経130.5度を中心に東西に離れるほど再来周期が長くなる傾向が見られた。またこれらの傾向は特に中心気圧950hPa台以下の強い台風で顕著であった。解析期間の前半と後半を比較したところ,期間後半に九州北部で顕著に強い台風の再来周期が短くなっており,この地域では今まで以上に台風のリスクを考慮した森林施業を行う必要があると考えられる。(著者抄録)