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文献
J-GLOBAL ID:200902250688008911   整理番号:09A0260204

発芽と水・酸素-嫌気条件への適応

著者 (1件):
資料名:
号: 32  ページ: 91-100  発行年: 2009年03月31日 
JST資料番号: L2512A  ISSN: 0913-5561  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本章では,発芽の必須要因のうち水と酸素に焦点をあてた。全体を4つに分け,1)発芽過程における水と酸素の役割,2)酸素濃度と発芽と題して発芽における酸素要求度の違いと植物の生育環境の関係,3)一般的な種子の代謝活動,4)酸素なしでも発芽できる種子が持つ特殊なメカニズムについて述べた。水は発芽が起こるための絶対条件である。化学反応でいう溶媒にあたり,吸水により種子内の細胞小器官や高分子物質を活性化させ,酸素を使いミトコンドリアを介して酸素呼吸(代謝活動)を行う。しかし,畑地や乾燥地といった水<酸素や水田といった水>酸素となる条件でも育つ植物があることから,植物がさまざまな環境条件に適応していったことがよく分かる。酸素のない嫌気条件下でもイネやタイヌビエなどが発芽できるのは,胚乳に蓄えたデンプンを分解する酵素の合成に酸素を必要としないからと,無機発酵では乳酸発酵をほとんど行わずエタノール発酵を行い,産生したエタノールも種子外へ排出できる能力を有しているからである。
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分類 (2件):
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発生,成長,分化  ,  植物に対する影響 
タイトルに関連する用語 (5件):
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