抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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まず大気の上端に入射する太陽光の97%は波長が0.3~3.0μmの範囲にあり,大気による吸収と反射を除く直達と散乱成分が地上に到達する直達日射は,角度分布と分光特性が異なる大気路程(Airmass:AM)1(=90度),AM2(=30度),Am3(=11.5度)に分けられる。夜間の日射計の指示度は,熱センサを使用してもゼロではない。次に初期の日射計として,(1)水流型,(2)銀盤型,(3)補償(オングストローム)型,(4)バイメタル式,(5)ベラニー式の構造,動作原理,特徴などを解説した。次に日射の基準として世界放射基準(WorldRadiometricReference:WRR)が1956年に確立され,現在も維持されている。次に空洞型絶対放射計の構造と原理,およびその必要性について解説した。全天候下で,特にフィールド用として用いる直達日射計の必要性を述べた。標準的な大気の状態における直達日射強度は,900W/m
2であり,さらに4.34W/m
2の周辺光も併せて測定する必要がある。補償型日射計は,太陽の動きに合わせて自動追尾する必要があり,1997年頃に登場した二世代目のトラッカーは,完全に自動化されて使いやすく正確になった。終わりに,日射計の受感部としてゼーベック効果を用いる熱電堆と,ペルチェ効果を用いるフォトダイオード(PD)型熱電素子に分かれる。熱電堆には,Moll型,黒受熱板型,示唆受熱板型の三種に分けられ,それぞれの原理と特徴をかなり詳細に解説した。PD型には,照度計のようにフィルターを付加する必要がある。