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J-GLOBAL ID:200902250831243862   整理番号:09A0354581

日射計の歴史・第1回

著者 (1件):
資料名:
巻: 35  号:ページ: 61-72  発行年: 2009年03月31日 
JST資料番号: G0259A  ISSN: 0388-9564  CODEN: TAENAW  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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まず大気の上端に入射する太陽光の97%は波長が0.3~3.0μmの範囲にあり,大気による吸収と反射を除く直達と散乱成分が地上に到達する直達日射は,角度分布と分光特性が異なる大気路程(Airmass:AM)1(=90度),AM2(=30度),Am3(=11.5度)に分けられる。夜間の日射計の指示度は,熱センサを使用してもゼロではない。次に初期の日射計として,(1)水流型,(2)銀盤型,(3)補償(オングストローム)型,(4)バイメタル式,(5)ベラニー式の構造,動作原理,特徴などを解説した。次に日射の基準として世界放射基準(WorldRadiometricReference:WRR)が1956年に確立され,現在も維持されている。次に空洞型絶対放射計の構造と原理,およびその必要性について解説した。全天候下で,特にフィールド用として用いる直達日射計の必要性を述べた。標準的な大気の状態における直達日射強度は,900W/m2であり,さらに4.34W/m2の周辺光も併せて測定する必要がある。補償型日射計は,太陽の動きに合わせて自動追尾する必要があり,1997年頃に登場した二世代目のトラッカーは,完全に自動化されて使いやすく正確になった。終わりに,日射計の受感部としてゼーベック効果を用いる熱電堆と,ペルチェ効果を用いるフォトダイオード(PD)型熱電素子に分かれる。熱電堆には,Moll型,黒受熱板型,示唆受熱板型の三種に分けられ,それぞれの原理と特徴をかなり詳細に解説した。PD型には,照度計のようにフィルターを付加する必要がある。
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分類 (1件):
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光学的測定とその装置一般 
引用文献 (17件):
  • IQBAL, M. An Introduction to SOLAR RADIATION. 1983
  • ROBINSON, N. SOLAR RADIATION. 1966, Chapter 364
  • ROBINSON, N. SOLAR RADIATION. 1966, 223-256
  • 広瀬保雄. 日射計. 気象研究ノート. 1996, 185, 82-84
  • 関根正幸. 銀盤式直達日射計による観測, 気象データ使用に際しての指針. 「太陽エネルギーシステムの研究開発 (気象調査)」報告書. 1975, その2, 12
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