抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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本報ではNMR(核磁気共鳴)・MRI(核磁気共鳴画像)の特徴,計測原理,NMRによる燃料電池の含水量と電流の計測事例,MRIによるハイドレート水和物のガス貯蔵密度の計測事例について紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)NMR・MRIの特徴:MRI計測と光学計測(デジタルカメラ)の比較,光学計測と比較したMRIの特徴,NMR計測とMRI計測の共通点・相違点,MRIの装置構成(MRI計測装置の全体構成),磁石内に挿入する試料と装置の制限(NMR・MRI計測で使用できる材料),2)NMR・MRIの計測原理:磁化ベクトルの運動,励起とNMR信号,T
1,T
2緩和時定数,NMR信号強度の記述式,勾配磁場印加による位置情報のエンコーディング・デコーディング(勾配磁場,位置情報のエンコーディングおよびデコーディング),画像への拡張(勾配磁場の印加時間で進行・後退する位相差,勾配磁場強度の増減で進行・後退する位相差,MRI計測でのエンコーディング),3)内部計測への適用事例:固体高分子型燃料電池の含水量計測(小型表面コイルの特性,水電解運転用MEA(Membrane Electrode Assembly),水電解運転時でのPEM(固体高分子電解質膜)内含水量の時間経過の計測結果),固体高分子型燃料電池の電流分布計測(電流計測の原理,燃料電池セルと発電条件,周波数シフト量の空間分布),ダイレクト・メタノール燃料電池のメタノール浸透量計測(小型表面コイルでのスペクトル計測,PEMへのメタノール水溶液供給法,PEM内メタノール濃度の時間変化),ハイドレート水和物のガス貯蔵密度計測(MRI計測が可能な耐圧容器,信号強度からガス貯蔵密度の算出,ガス貯蔵密度の鉛直断面分布)。
