抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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道端で草花を見つけた時,その草花が何であるかを調べる場合には,専門家に聞く,もしくは植物図鑑で調べる等といった方法しか存在しない。また,Web上の画像検索システムにより,花の名前から画像を見つけ出すことは可能であるが,画像からその花の名前を特定することは不可能である。本研究は,この機能を類似画像検索によって提供し,画像をキーとする植物図鑑システムを構築することを目的としている。画像処理によって画像から得られる様々な特徴量の中でも,特に花の形状は,撮影条件で大きく変わるので一定の特徴量を抽出することは難しく,既存の研究においては花弁に対して真正面から撮ることを原則とするなどの制限が必要であった。そこで,本研究では様々な撮影条件に対して適応可能なシステムを作ることを目指し,形状の情報を用いず,花画像の類似度を,花弁部の抽出と色空間の変換,花弁の色相分布の相関演算によって求めることとする。基礎実験では,行ったすべての検索のうち,キーとした花が検索結果に入る割合を求め,それを検索適合率とした。データベースに登録している花画像は,ディジタルカメラによって撮影されたものであり,キーとして入力したのは,登録されている花と同種の花を携帯電話で撮影したものである。実験を行った結果,検索適合率は72%となり,本手法による画像検索の有効性を示すことができた。(著者抄録)