抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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融雪出水や融雪の影響を受ける梅雨前線出水に対してもダムが迅速かつ的確に洪水調節を行うためには,降雨だけでなく融雪による流出量を精度よく予測することが求められる。そこで,三国川ダムでは,三国川流域における既存の「分布型融雪流出モデル」を用いて,雪氷水資源評価を行い,融雪流出モデルを作成(融雪モデルは太田の融雪モデルと小池らの融雪モデルを組み合わせ,流出モデルは新安江モデルを適用)して,融雪出水予測システムを構築した。そのシステムの概要は,三国川ダム管理所の操作室に専用サーバ(汎用パソコン)を置き,「分布型融雪流出モデルをインストールする。これにダムコンピュータから降水量,気温を,気象情報端末からは日照時間,解析雨量を逐次取り込み計算するという構成である。これらにより,専用サーバの簡易なオペレーションで分かりやすい出力情報が得られることが期待される。本システムは,次年度(平成20年度)からの本格運用を目指してなお検討中である。