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J-GLOBAL ID：200902251571338909   整理番号：08A1027844

膜による海水利用技術と膜汚染防止策 膜ファウリングとメカニズム解明へのアプローチ

An approach for Elucidating Fouling Phenomenon and its Mechanism

著者 (1件)： 中尾真一 (東大 大学院工学系研究科)
資料名： 日本海水学会誌  (Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan)
巻： 62  号： 5  ページ： 234-237  発行年： 2008年10月01日 
JST資料番号： F0235A  ISSN： 0369-4550  CODEN： NKAGBU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 膜分離技術は廃水処理や用水処理の物理的水処理工程で実用化が進行し,限外濾過や精密濾過,逆浸透プロセスに活用する。海水淡水化プラントの前処理工程も膜濾過プロセスを活用するが,処理水に混入する天然有機物が膜面に付着して細孔を閉塞するファウリング現象はメカニズムが未詳である。ファウリング発生機構を解明するため二種類の仮説を当て,各種の高分子膜を利用するモデル実験で仮説検証した。第1仮説は「膜の細孔構造がファウリングに影響する」,第2仮説は「粒子成分の堆積や細孔閉塞,細孔内付着でファウリングが発生する」と想定した。PVDFやセルロース,PTFE,ポリカーボネートエッチング膜でフミン酸水溶液の濾過試験を行い,粒子成分が膜の細孔近傍で凝集して細孔を閉塞すると実証した。

シソーラス用語： 海水淡水化装置 ,  *物理的水処理 ,  *選択透過膜 ,  高分子膜 ,  ポリフッ化ビニリデン ,  ポリテトラフルオロエチレン ,  ポリカーボネート ,  セルロース ,  閉塞 ,  フミン酸 ,  仮説検定 ,  細孔構造 ,  *膜濾過 ,  計算機シミュレーション
準シソーラス用語： 天然有機物 ,  発生メカニズム ,  膜ファウリング

分類 (3件)： 膜分離  (XD02120Z) ,  下水,廃水の物理的処理  (SC03040L) ,  用水の物理的処理  (SC02030T)

引用文献 (10件)：

• KNOPS, F. Operation Experience of a New Ultrafiltration Membrane for Pretreatment of Seawater Reverse Osmosis. IDA World Congress on Desalination and Water Reuse, Gran Canaria-Spain, 2007. 2007
• BU-RASHID, K. A. Pilot Tests of Multibore UF Membrane at Addur SWRO Desalination Plant, Bahrain. Desalination. 2007, 203, 229-242
• YUAN, W. Humic Acid Fouling during Microfiltration. J. Membr. Sci. 1999, 157, 1-12
• FAN, L. Influence of the Characteristics of Natural Organic Matter on the Fouling of Microfiltration Membranes. Water Res. 2001, 35, 4455-4463
• KIMURA, K. Irreversible Fouling in MF/UF Membranes Caused by Natural Organic Matters (NOMs) Isolated from Different Origins. Sep. Sci. Technol. 41, 1331-1344

タイトルに関連する用語 (5件)： 海水 ,  膜汚染 ,  防止策 ,  膜ファウリング ,  メカニズム