抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国の洋上に着底式風力発電施設を建設する場合,頻繁に来襲する台風や多発する地震への考慮が不可欠である。風車を搭載するための支持構造は十分な剛性と強度を有し風の影響を受けにくい形状であり,さらに全体系の一次曲げ固有周期が変動風卓越成分や波浪周期,ローター回転やブレードとタワーとの交差周期等との同調を避け,振動軽減や疲労損傷の低減を図る必要がある。洋上風力発電施設のほとんどの支持構造は,モノパイルといわれる太径肉厚鋼管基礎上に円筒タワーを設置したものである。しかしながら,2006年に英国沖25km Beatrice(水深45m)の海域に建設された5MW洋上風車には,はじめてジャケット基礎が採用されたがタワーは従来のものであった。我々は,鋼管製トラスとジャケット基礎構造が前述の要請に答える支持構造であると考え,風洞模型実験によりこの新型支持構造が風荷重や発電量に及ぼす影響の点でトラスタワーは従来構造に比較し遜色ないことを明らかにした。本研究ではこの新型支持構造について杭・地盤相互作用を考慮した構造解析,固有値解析およびプッシュオーバー解析により動的特性や耐震性能を検証したのでこれらを述べる。(著者抄録)