抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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異なる炭化温度にて作成した竹炭を用い硝酸イオン吸着実験を行い,硝酸イオン吸着能の評価及び吸着機構の検討を行った。バッチ方式による硝酸イオン吸着実験を炭化温度400,600,800°Cを対象として行った結果,比表面積にかかわらず炭化温度が高くなるほど吸着量が増加することが明らかとなった。また溶液のpH条件を変えて竹炭と接触させた結果,pH2程度で吸着量が大きくなり,竹炭の表面が負に帯電していることが明らかとなった。さらに,酸及び塩基によって竹炭を洗浄し,吸着能を比較したところ,HCl,NaOHの順で洗浄した竹炭と比べ,NaOH,HClの順で洗浄した竹炭の方が吸着量は大きく,平衡pHにも大きな差がなかった。このことから,ζ電位の上昇による吸着量の増加よりも,吸着実験前の塩基性官能基に吸着しているイオンの違いによるものが大きく,竹炭の硝酸イオン吸着はイオン交換性の化学吸着である可能性が高いことが示された。(著者抄録)