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J-GLOBAL ID:200902252046150520   整理番号:08A0977733

霊長類胚幹細胞におけるヘルパー依存性アデノウイルスベクターを用いた高効率の一過性遺伝子発現と遺伝子ターゲッティング

Highly efficient transient gene expression and gene targeting in primate embryonic stem cells with helper-dependent adenoviral vectors
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巻: 105  号: 37  ページ: 13781-13786  発行年: 2008年09月16日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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胚幹細胞(ES)は発生生物学の基礎研究,薬物の発見の目的,そして疾病を移植で治療するための細胞及び組織の供給源として用いるための研究に優れたモデルとなる。マウスES細胞(mES)は特性が最も調べられ,相同組換を経る遺伝子ターゲッティングなどの遺伝子修飾の方法も確立されている。しかし,mESはヒトES(hES)とは多くの面で性質が異なる。一方,hESの利用には倫理的,法的,文化的な高い障壁がある。そのため非ヒト霊長類のcynomolgusサル(Macaca fasicularis)のES細胞(cES)がhES細胞の性質と挙動を理解する研究のツールとして用いられ,hES細胞を臨床使用する前の生物学的研究に利用されている。しかし,霊長類ES細胞は実験操作で破壊され易く,細胞の100%近くで遺伝子を一過性発現する方法はまだ確立されていない。また非ヒトES細胞での相同組換を経る遺伝子ターゲッティングはまだ報告されていない。hESでのHPRT1遺伝子のターゲッティングはエレクトロポレーションにより達成されているが,相同組換の頻度は極めて低く,hES細胞を移植や疾病の治療に用いるためには,より効率的なターゲッティン法が必要とされている。アデノウイルスベクター(AdV)は広い範囲の細胞型で効率よく遺伝子を導入し,遺伝子治療の前臨床及びぼ臨床研究に広く利用されている。ヘルパー依存性AdV(HDAdV)はE1欠失Advに対する宿主の免疫応答を克服するために開発されたが,ベクターゲノムからウイルス遺伝子を完全に除去しているためにE1欠失Advよりも細胞毒性は低く,感染重複度が高くても使用できる。本報では,HDAdVが霊長類ES細胞への遺伝子移転において優れているかを調べ,cESとhESの両細胞において多能性を維持しながら,ほぼ98%の一過性遺伝子移転効率が達成されることを示した。宿主のHPRT1座に相同な配列を持つHDAdVを使用したとき,ベクターの染色体組込みの10の中の1は相同組換を経由した。さらに負の選択との併用では,薬物耐性クローンの約半数は相同組換を経てHPRT1遺伝子にターゲッティングされた。
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分類 (1件):
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遺伝子操作 

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