抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平均場理論はダイナモによる発電を説明するために有用な道具である。必要な磁場の発生は磁気流体力学における誘導方程式によって記述される。平均場理論では,流速と磁場はそれらの平均部分とその揺らぎ部分に分離される。その結果,誘導方程式も平均部分と揺らぎ部分に分離される。ここでは,平均部分を大規模現象,揺らぎ部分を小規模現象と呼ぶ。平均場理論での鍵は,これらの誘導方程式系から,ダイナモの起電力項が平均磁場の線形関数であることを導くことである。この線形関数は一般に積分表示で記述され,その積分核をφ
qrとする。この積分核は通常局所的かつ同時的であると近似され,かつ,級数展開される。その結果起電力項のテイラー級数が得られる。ここでは,平均磁場の1次の項までを採用した。起電力項の第1項は平均磁場からの寄与で定数αを含む(α効果)。第2項は平均磁場からの散逸を与え定数βを含む(β効果)。係数αとβは,速度場の平均的な性質が非定常又は非一様である場合には,しばしば,時間と空間の滑らかな関数として取扱われる。本研究では,磁気的レイノルズ数RmがRm~1又は1以上の場合には,非局所性と非同時性が明らかであることが判明した。動力学的ダイナモモデルに対して,1/64≦Rm≦10の範囲でのRmの関数としてその挙動を調べた。その結果,Rm~1/4,Rm~4,を境界とする3つの領域の存在を確認した。