抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本的経営という概念の根底には,信頼関係に基づいた長期的視点と人間尊重の考え方があり,長期雇用はそれを可能にする。台湾松下電器の事例について,長期雇用を中心に,以下1)-3)にて分析した。1)台湾松下電器:設立と概要,変遷,2)日本的経営:駐在員,人材育成,経営パートナー,長期雇用,3)日本的経営の変化:駐在員の役割の変化,長期雇用の変化。変化や課題が見られるが,人間尊重の考え方に沿って行動がとられている。特に,長期雇用を人材育成上の重要な制度と位置づけ,経営理念の浸透および長期雇用の遵守を行った。この日本的経営の考え方が国際的普遍性を持つことを説明できた。