抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,山地においてシカの採食による林床植生の衰退が起こり,そのため山腹斜面において土壌浸食が激しくなり,森林土壌の流亡,土壌生物の減少,渓流への濁水の流下による水生生物への影響等が生じている。本稿では,丹沢山地における「シカの食害による林床植生衰退地の土壌浸食と対策手法」について報告した。調査地としてはシカの密度が高く,林床植生の衰退が著しい東丹沢の堂平地区を選定した。調査地の地質は海成火砕岩類を主体とし,表層は厚さ2~3mのロームで覆われている。透水性は比較的良好で,斜面傾斜は5~33度程度である。斜面内にはシカによる採食を防ぐため試験的に植生保護柵が設置されている。対策手法は8種類検討された。土壌浸食量の軽減に最も効果が大きかったのは木製筋工+ヤシネット工であった。