抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本における統計教育の現状と課題について概説した。まず,日本の大学教育改革について述べ,統計教育の新たな方行性への最近の国内外の指摘を紹介した。アメリカ統計協会に設置されたGAISEプロジェクトが提出した大学における統計教育についての6つの提言を紹介した。ここでは,多くの大学での統計教育が統計学の研究者育成のための教育ではなく,統計のユーザーのための教育に撤するべきことを協調している。次に,現状の日本の大学が抱える統計教育の課題を指摘した。統計教育の充実は,統計的思考力の養成である。最後に,日本学術会議(2008),「科学技術立国に向けての統計科学教育・研究推進の具体的方策」において,研究基盤の構築,および大学教育以前の教育の重要性を指摘していることを述べ,統計教育の改革は大学だけでなく,初等中等レベルでも進みつつあることを述べた。