抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ため池における多面的な利水容量の転用による洪水調節容量の創出目的に,東広島市六道池において2004年から3年間の貯水位を連続観測し,利水目的に溜めた水容量の一部を転用することで洪水対策の容量創出による治水の可能性について検討した。この方法はため池の改修が前提ではなく利水容量に余裕があることが前提となっている。農業衰退で利用度が落ちたため池の維持管理による社会資本整備の上から,用水池に洪水緩和機能の役割を新たに付与する新たな管理者,維持費用負担者探しも必要となっている。当該地域にはため池が多数存在するがその中の六道池の貯水位の連続的観察を行なって検討したところ,本ため池には水稲作付け面積の減少により利水容量に余裕がでており,将来,水稲作付け面積が増える事があっても下流河川に対し洪水緩和機能を発揮するのに十分な洪水調節容量を確保できるため池である事がわかった。