抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナトリウム-硫黄電池(NAS電池)は,従来の鉛蓄電池に比べて3倍以上のエネルギー密度を有しており,都市部に設置できる分散型電力貯蔵システムとして,その導入効果は大きい。東京電力では,1984年からNAS電池の要素技術開発を行い,長期耐久性や安全性に優れた実用電池の開発およびMW規模での実用性能検証を終了し,NAS電池による電力貯蔵技術の実用化及び営業展開を成し遂げた。本稿では,実用化及び営業展開に至るまでの幾多の課題克服について紹介する。現在,NAS電池は耐久性,信頼性,安全性に優れ,利便性が高いお客さまの電力貯蔵ツールとして適用拡大している。負荷平準化用NAS電池システムとしては,88か所で稼働中であり,総数で100万本を超えるNAS電池が市場に投入されている。また,落雷に起因する瞬低対策機能付きNAS電池システムも,現在9か所で稼働中である。