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J-GLOBAL ID：200902253090333191   整理番号：09A1096082

高分子微粒子で安定化された機能性エマルション

著者 (2件)： 藤井秀司 (大阪工大 工) ,  村上良 (甲南大 理工)
資料名： オレオサイエンス  (Oleoscience)
巻： 9  号： 11  ページ： 511-517  発行年： 2009年11月01日 
JST資料番号： L4211A  ISSN： 1345-8949  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 塗料,接着・粘着剤などの一般工業分野において,高分子微粒子は,フィルム形態で広範に利用されている。このようなフィルム形態での利用に加え,粒子サイズ,粒子径分布,粒子表面化学の制御に関する研究の進歩の恩恵を受け,近年,医療分野,情報通信分野,化粧品分野などで微粒子形態のままでの,利用に関する研究が進んでいる。さらに最近,油水界面に対して適度な濡れ性を有する高分子微粒子は界面に吸着するためエマルションの安定化が可能であることが明らかとなり,高分子微粒子安定化エマルション(Pickeringエマルション)に関する研究が注目を集めている。本総説では,(1)油水界面に吸着した粒子,(2)高分子微粒子で安定化された機能性エマルション,(3)高分子微粒子安定化エマルションをプラットフォームとする機能性ソフトマテリアルの創出,および(4)高分子微粒子安定化エマルションの評価方法に関する研究について述べる。(著者抄録)

シソーラス用語： *高分子界面活性剤 ,  安定化 ,  乳液 ,  *コロイド ,  技術進歩 ,  界面化学 ,  界面 ,  自己集合 ,  技術展望
準シソーラス用語： 油水界面

分類 (2件)： その他の洗浄剤  (YG02040W) ,  コロイド化学一般  (CB11010C)

引用文献 (36件)：

• 1) (a) B.P. Binks, Curr. Opin. Colloid Interface Sci., 7, 21 (2002); (b) R. Aveyard, B.P. Binks & J.H. Clint, Adv. Colloid Interface Sci., 100-102,503 (2003); (c) Y. Nonomura, Chem. Chem. Ind., 58, 12 (2005); (d) B.P. Binks & T.S. Horazov, Colloidal Particles at Liquid Interfaces, Cambridge Univ. Press (2006); (e) 荒殿 誠, 松原弘樹, 化学, 61 (10), 68 (2006); (f) 藤井秀司, 日本接着学会誌, 47 (2), 64 (2007); (g) S. Fujii & R. Murakami, J. Surface Finish. Soc. Jpn. (Hyomen Gijutsu) (in Japanese), 59 (1), 33 (2008); (h) S. Fujii & R. Murakami, KONA Powder Particle J., 26,153 (2008); (i) 藤井秀司, ネットワークポリマー, 30 (3), 162 (2009).
• 2) S.U. Pickering, J. Chem. Soc., 91, 2001 (1907).
• 3) W. Ramsden, Proc. R. Soc. London, 72,156 (1903).
• 4) S. Levine, B. Bowen & S.J. Partridge, Colloids Surf., 38,325 (1989).
• 5) R. Aveyard, J.H. Clint & T.S. Horozov, Phys. Chem. Chem. Phys., 5, 2398 (2003).

タイトルに関連する用語 (4件)： 高分子微粒子 ,  安定化 ,  機能性 ,  エマルション