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J-GLOBAL ID：200902253110088920   整理番号：09A1146092

航空機LiDARによる樹冠の再現性

Reproducibility of Tree Crown Using Airborne LiDAR.

著者 (3件)： 伊藤拓弥 (宇都宮大 農) ,  松英恵吾 (宇都宮大 農) ,  内藤健司 (宇都宮大 農)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 91  号： 5  ページ： 326-334  発行年： 2009年10月01日 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,森林資源量推定と林分管理システムへの応用を目的として,LiDARデータによるスギ,ヒノキ単木の樹冠形状の再現性,樹冠表面積の推定精度を検証した。検証では,まず解析対象木をLiDARにより計測した後伐倒し,樹冠を詳細に計測した。計測結果からワイヤーフレームモデルを作成し,数量的,視覚的に再現性を検証した。また,樹冠の再現性に対する本数密度の影響を考慮するため,本数密度の異なる林分を解析対象地とした。検証の結果,スギ,ヒノキの樹冠をLiDARにより再現することが可能であることがわかった。スギに比べヒノキにおける樹冠の再現精度は低かったが,これはスギの樹冠形状が円錐形に近いのに対し,ヒノキの樹冠は円筒形をしていることが原因である。また,被圧木等下層木が抽出されなかったが,優勢木は抽出可能で,LiDARにより単木の集合としての林分を再現することが可能であることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： 航空機 ,  *樹冠 ,  林分 ,  スギ ,  ヒノキ ,  ワイヤフレーム ,  視覚 ,  林木 ,  *LIDAR ,  下層木
準シソーラス用語： *レーザレーダ ,  森林資源

分類 (1件)： 測樹学  (FF01040T)

引用文献 (27件)：

• 平田泰雅. 航空機レーザースキャナーを用いたスギ人工林計測におけるレーザー光の林冠透過率と地上照射密度の影響. 森林計画誌. 2005, 39, 81-95
• 平田泰雅. 航空機レーザースキャナーデータを用いたヒノキ人工林における樹高と地形との関係. 日林誌. 2005, 87, 497-503
• HYYPPA, J. A segmentation-based method to retrieve stem volume estimates from 3-D tree height models produced by laser scanners. IEEE Trans. Geosci. Remote. Sens. 2001, 39, 969-975
• 伊藤茜. ヒノキ樹冠通過雨の空間分布に関する実験的研究. 水文・水資源学会誌. 2008, 21, 273-284
• 伊藤拓弥. 航空機LiDARによる森林資源量推定-スギ・ヒノキの樹高・樹冠量による立木幹材積推定式の検討-. 写真測量とリモートセンシング. 2008, 47, 1, 26-35

タイトルに関連する用語 (4件)： 航空機 ,  LIDAR ,  樹冠 ,  再現性