抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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効果的に災害を軽減するためには,災害リスクの特性を理解し,それに応じた災害対策を進める必要がある.しかし,自然災害は多様であり,それに伴う被害も,社会や経済の状態に依存して複雑かつ不確定な様相を示するため,共通の基盤に基づく整合的な理解が困難である.本研究では,日本の長期時系列ならびに国際比較データに基づいた統計分析を行い,自然災害リスクの特性について基礎的検討を行った.災害のモードに着目したところ,経済水準と脆弱性の特性の間に,特徴的な相関関係が存在することが明らかとなった.次いで,脆弱性とハザードの積でリスクを表示する基礎的な多変量線形リスクモデルを構築し,国内・国際統計に適用して,リスク,ハザード,脆弱性の定量的評価を試み,災害対策に対していくつかの有用な示唆を得た.(著者抄録)