抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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N-ヘテロサイクリックカルベン(NHCs)の単離に成功して以来,錯体触媒の重要な配位子としてNHCsノ地位はいまや立派に確立している。NHC錯体の調製で最も普通の方法はフリーのNHCと金属から直接錯化することで,その時,その場で単離は可能なのだが,しかしながら空気と湿気に対する高い反応性のためにしばしば困難である。後期遷移金属錯体の合成に限られるが,アセタート,アセチルアセトナート,あるいはアルコキシドのような塩基性配位子を支えるイミダゾリウム塩と金属前駆体の反応はNHC錯体の調製にも効果的である。最近,フリーカルベンの保護された形としてカルベン等価体の使用が,NHC錯体の調製の新しい方法として多くの注目を集めた。このレビューでは,カルベン錯体の合成法を概説し,カルベン等価体を利用した錯体合成の展開を述べる。