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J-GLOBAL ID：200902253931895360   整理番号：09A0429077

空気/水界面における両親媒性ポリペプチド-PEG ジブロックコポリマー分子膜構造に与える pH の影響

pH-Induced Morphological Change of Molecular Membrane Composed of Amphiphilic Polypeptide-Poly(ethylene glycol) Diblock Copolymer at Air/Water Interface

著者 (3件)： 安孫子宗平 (名古屋工業大学大学院物質工学専攻) ,  田中正剛 (名古屋工業大学大学院物質工学専攻) ,  木下隆利 (名古屋工業大学大学院物質工学専攻)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 66  号： 4  ページ： 136-140 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 二次元場における超分子構造体の構築を目的として,両親媒性ブロックコポリマー ,(LELL)₄-PEG, が空気/水界面において形成する分子膜構造を,ポリペプチド部の二次構造形成の観点より検討した.(LELL)₄-PEG はポリペプチド部にグルタミン酸残基を含むため,得られる分子膜は水相の pH に応答し,その膜構造が変化した.分子膜の二次構造解析から,pH 3 の場合は β-シート構造の形成が,一方 pH 10 の場合は α-ヘリックス構造の形成が確認された.とくに pH 3 で調製した分子膜はポリペプチド部の分子間水素結合により繊維状会合体を形成し,この分子膜構造は表面圧に強く依存し,膜が固体状態となる条件において著しい変化を示した.この結果は,PEG 部が水相に沈み込むことによりブラシ状構造体が形成されることで,繊維状会合体どうしの間隔が狭まり,同時にポリペプチド部の分子間水素結合が促進されることによるものと考えられる.(著者抄録)

シソーラス用語： *両親媒性高分子 ,  *ポリペプチド ,  *ジブロック共重合体 ,  *ポリエチレンオキシド ,  高分子膜 ,  空気 ,  水 ,  界面 ,  ヘリックス構造 ,  単一層 ,  配座転移 ,  モルフォロジー ,  pH依存性 ,  アミノ酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸 ,  ジカルボン酸 ,  第一アミン
準シソーラス用語： 単層 ,  配座変化

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

物質索引 (1件)： グルタミン酸

引用文献 (16件)：

• 1) R. Mimna, M-S. Cameus, A. Schmid, G. Tuchscherer, H. A. Lashuel, and M. Mutter, Angew. Chem., Int. Ed., 46, 2681 (2007).
• 2) T. Koga, K. Taguchi, Y. Kobuke, T. Kinoshita, and M. Higuchi, Chem. Eur. J., 9, 1146 (2003).
• 3) T. Koga, M. Matuoka, and N. Higashi, J. Am. Chem. Soc., 127, 17596 (2005).
• 4) W. F. DeGrado and D. Lear, J. Am. Chem. Soc., 107, 7684 (1985).
• 5) H. Yokoi, T. Kinoshita, and S. Zhang, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 102, 8414 (2005).

タイトルに関連する用語 (8件)： 水 ,  界面 ,  両親媒性 ,  ポリペプチド ,  ジブロックコポリマー ,  分子 ,  膜構造 ,  pH