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J-GLOBAL ID：200902254216851343   整理番号：08A0242756

廃棄物溶融処理特性に対する四成分平衡状態図の適用に関する研究

Application of Quaternary Phase Diagrams to the Melting Characteristics of Wastes

著者 (6件)： 阿部清一 (クボタ) ,  笠井節一 (美濃資源開発) ,  吉川猛 (美濃資源開発) ,  贄川豊 (クボタ) ,  木村哲雄 (クボタ) ,  武田信生 (京大 大学院工学研究科)
資料名： 廃棄物学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Waste Management Experts)
巻： 19  号： 1  ページ： 17-25  発行年： 2008年01月 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-1648  CODEN： HGROEE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多成分系である廃棄物の溶融処理特性を表現する指標としてCaO/SiO₂を主とする塩基度がよく使われている。塩基度は,廃棄物種を固定した時には溶融処理特性に関して一定の傾向を示すが,汎用性に欠ける。本研究では,SiO₂,Al₂O₃,CaO,FeOに関わる14種の平衡状態図を一定のAl₂O₃含有率の平面で切り取り,SiO₂,CaO,FeOを頂点とする新たな図(四成分平衡状態図)を作成した。各種廃棄物の溶融温度(溶流点温度)の実測値と塩基度または四成分平衡状態図における位置とを比較すると,後者の方が成分と溶融温度の関係をより正確に表し得ることがわかった。また,高炉スラグの粘性に関する実験結果から得られた溶融温度をこの図上にプロットすると,溶融温度の分布傾向は酷似しており,四成分平衡状態図は溶融処理特性を表現するのに有効であることが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *高炉スラグ ,  *熱化学的廃棄物処理 ,  *溶融実験 ,  溶融スラグ ,  相平衡 ,  状態図 ,  アルミナ ,  酸化カルシウム ,  酸化鉄 ,  塩基度 ,  実用化試験 ,  多成分系 ,  融点 ,  産業廃棄物 ,  二酸化ケイ素 ,  四成分系
準シソーラス用語： シリカ

分類 (1件)： 廃棄物処理  (WA01085U)

引用文献 (15件)：

• 吉野敦志. 焼却灰主灰の変動が溶融特性とスラグ品質に及ぼす影響. 第10回廃棄物学会研究発表会講演論文集, 1999. 1999, 588-590
• 中澤克仁. 紙燃焼灰の溶融化処理における環境的評価. 第13回廃棄物学会研究発表会講演論文集, 2002. 2002, 832-834
• (社) 日本産業機械工業会 エコスラグ利用普及センター. 循環社会の輪をつなぐごみと下水の溶融スラグ (エコスラグ) 有効利用の課題とデータ集. 2005
• LEVIN, E. M. Phase Diagrams for Ceramists 1969 Supplement. 1969
• 平戸瑞穂. 石炭灰分の溶融性に関する基礎研究 (II). 燃料協会誌. 1986, 65, 9, 756-762

タイトルに関連する用語 (4件)： 廃棄物 ,  溶融処理 ,  平衡状態図 ,  研究