文献

J-GLOBAL ID：200902254318445870   整理番号：08A0253397

コバルト酸化物Na_xCoO₂における超伝導・磁性・熱起電力の統一的起源

Unifield Origin for Superconductivity, Magnetism, and Large Thermopower in Na_xCoO₂

著者 (2件)： 黒木和彦 (電通大) ,  有田亮太郎 (理研)
資料名： 日本物理学会誌
巻： 63  号： 3  ページ： 195-200  発行年： 2008年03月05日 
JST資料番号： F0221A  ISSN： 0029-0181  CODEN： NBGSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コバルト酸化物Na_xCoO₂は大きな熱起電力,磁性,そして水和物における超伝導と,興味深い現象が次々と発見され,関心を集めてきた。我々は最近,これら三つの現象の起源がすべて,フェルミ準位近傍にあるバンドの特異な形状に起因している可能性を提唱している。ここで提唱する超伝導はs波超伝導でありながら,二重フェルミ面構造に起因する新しいタイプのギャップを持ち,また熱起電力についての理解は今後,熱電材料を開発する上での新しい設計指針を与えるものと期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： ナトリウム化合物 ,  *コバルト酸塩 ,  層状化合物 ,  反強磁性 ,  磁性 ,  *熱起電力 ,  水和物 ,  S波【散乱】 ,  *超伝導 ,  Fermi準位 ,  Fermi面 ,  熱電材料 ,  *強磁性 ,  *スピンゆらぎ ,  層間化合物 ,  スピン相関 ,  酸化コバルト ,  遍歴電子模型
準シソーラス用語： 巡回電子模型

分類 (3件)： 酸化物系超伝導体の物性  (BM04023I) ,  酸化物結晶の磁性  (BM06050E) ,  その他の無機化合物の電気伝導  (BM03044O)

引用文献 (43件)：

• TERASAKI, I. Phys. Rev. B. 1997, 56, R12685
• MOTOHASHI, T. Phys. Rev. B. 2003, 67, 064406
• TAKADA, K. Nature. 2003, 422, 53
• BAYRAKCI, S. P. Phys. Rev. Lett. 2005, 94, 157205
• TAKADA, K. J. Solid State Chem. 2004, 177, 372

タイトルに関連する用語 (5件)： コバルト酸化物 ,  伝導 ,  磁性 ,  熱起電力 ,  起源