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J-GLOBAL ID:200902254635674559   整理番号:09A0121541

完新世の黒海における有光層バクテリオプランクトン・ソースの主なる堆積バクテリオホパネポリオス

Euphotic zone bacterioplankton sources major sedimentary bacteriohopanepolyols in the Holocene Black Sea
著者 (5件):
資料名:
巻: 73  号:ページ: 750-766  発行年: 2009年02月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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バクテリオホパネポリオス(BHPs)は多くのバクテリア・グループの脂質成分である。そのために,続成産物であるジェオホパノイドは地圏の有機物中のどこにでもある。海洋堆積物中の環境指標としてBHPsの能力を調査するために黒海の完新世堆積物コアの研究を行った。BHPs濃度は環境的には撹拌の良い湖から成層海洋へと変化してきたことを反映している。それは最古の堆積物では~30μgg-1TOCと低かったが現在より約7500年前に始まった恒久的に酸素を含まない水体を表す堆積物では~170μgg-1TOCに徐々にではあるが強力に増加したことで示される。BHP濃度の増加は大半は湖成段階の終り(今から~9500年前)に数回の地中海水の浸入がもたらしたバクテリオプランクトンの原始の生産性の増加に起因するものであったろう。BHP濃度の増加にともなう同時代のδ15Nの減少はリン限定から窒素限定のN2固定,BHP製造バクテリアの成長への転換を示している。堆積の最後の~3000年,BHP濃度は比較的安定で50μgg-1であった。主要なBHPs分布は湖成環境から海洋環境に移行しても顕著には変化しなかった。Tetrafunctionalized BHPsが一般のバクテリオホパネテロール等とともに堆積コア全体に広まった。シアノバクテリアや海洋メタノトロフィックバクテリアに特有の他のBHPも見出されていたが,それらは非常に少量であった。本報の結果は海洋水中のより深い生物地球化学域に生存している微生物のBHPが有光層に存在しているバクテリアのBHPに比べて堆積物中には見出しにくいかまたは欠けているということを示している。堆積物中の化石分子の集合が水中に生存していたコミュニティ全体のイメージを表現しないのは明らかである。有効な輸送メカニズムのある域に生存していた微生物の遺物はそのような域にいなかった微生物のそれに比べて集積しやすい。時代とともに不飽和BHPsに対して飽和BHPsの流布が増加するように広く均一に分布しているものや構造変化の少なかったものは観察される。結果的としては堆積性BHP分布はその場に生きていたバクテリアのマーカーとしては適当でないが,バクテリオプランクトンのコミュニティや生産性変化の再現には有用である。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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古動植物全般  ,  海洋地質学  ,  水圏・生物圏の地球化学 
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