抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ダイバーシティやMIMO伝送に使用する2つ以上のアンテナを構成要素とするマルチアンテナの特性は,各アンテナの放射効率や利得に加えてアンテナ間の空間相関についても考慮する必要があり,最終的な端末の総合無線性能はこれらマルチアンテナ特性を反映したOTA(Over-The-Air)伝送特性として評価する必要がある。本報告では,端末周辺の到来波分布が非一様分布となる場合を想定し,簡易な構成でOTA伝送特性の角度依存性が評価可能なマルチアンテナ測定システムに関する基本検討を行う。まず,端末周辺の到来波分布をクラスタ分布として模擬するための平面波近似モデルについて数値計算による検討を行い,被測定アンテナの放射指向性がヌルを有する場合には4つまたは5つの平面波が必要となることを示す。次に,MIMO対応通信機器に接続した基本アンテナおよびノートPCモデルを対象とし,電波暗室に構築したマルチアンテナ測定システムを用いて,受信電力,空間相関,伝送特性を表すスループットの角度依存性を評価した結果について示し,数値計算結果との比較から提案するマルチアンテナ測定システムの妥当性を明らかにする。(著者抄録)