抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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HTS線材・コイルはLTS線材・コイルに比べて温度マージンが1桁以上大きく,運転温度を高くとれるため,熱容量が2~3桁大きくなる。その結果,これまでのコイル巻線技術の蓄積から考えて想定される機械的擾乱などによるコイルクエンチの発生の可能性は極めて少なく,HTS線材・コイルは,LTSに比べて圧倒的に高い熱的安定性を有していると言える。しかし,素線が疲労などによって局所的に劣化し,常電導転移が発生すると,常電導領域の伝播が極めて遅いため,局所的な温度上昇(ホットスポット)の発生の可能性がある。特に,集合導体で巻線した際,素線自身の自己インダクタンスおよび素線間の相互インダクタンスによって,他の素線に転流が遅れることも考えられる。そこで,集合導体を巻線したときの素線のインダクタンスを考慮した電流分布解析と,熱解析を連成し,常電導伝播特性と転流現象の評価を行った。また,クエンチ検出から保護動作後の最高到達温度を評価したので,併せて報告する。(著者抄録)