抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽光発電(PV)や風力発電などの自然変動電源は出力が安定しないという特性を有しており,分散型電源の普及を促進する上でのこの課題の解決策のひとつにマイクログリッドがある。著者らはNEDO技術開発機構の委託事業において,愛知万博会場等において,マイクログリッドの実証研究を実施した。そこでは,マイクログリッドと商用系統の連系点において,30分同時同量±3%を維持すること,および太陽光発電システムの出力の変動に起因する潮流変動を抑制することを目的として分散型電源を制御した。その結果,構築したシステムにおいて,30分同時同量±3%を滞在率99.5%以上(10分,15分同時同量についても99%以上)で実現できること,変動同期60秒以上の連系点潮流変動を抑制できることを確認した。これにより,系統の負荷周波数制御(LFC)に対する負担を抑制しつつ,低炭素社会実現やエネルギー源多様化に向けたPVシステムの導入促進という目標を達成するうえで,マイクログリッドはひとつのソリューションとして有効であることが示された。