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J-GLOBAL ID:200902255406018571   整理番号:08A1193753

出生前の飢餓への曝露と関係するヒトにおける持続的な後成的な差異

Persistent epigenetic differences associated with prenatal exposure to famine in humans
著者 (7件):
資料名:
巻: 105  号: 44  ページ: 17046-17049  発行年: 2008年11月04日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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一時的な環境の影響で現われる後成的な遺伝子表現型の変化(後成的マーク)は生涯に亘り持続する。このことから後成的マークの確立と維持を決定する時期である胚発生の初期は特に関心が持たれる。着床前のマウス胚の培養から後成的マークは哺乳類発生の極く初期の栄養条件に影響を受けることが見出されている。この様な発見に関連する研究をヒトで行なう稀な機会がDutch Hunger Winter(DHW;第2次世界大戦の末期にドイツがオランダで行なった食糧の禁輸で起きた飢餓の時期)中に飢餓に曝された個体により与えられた。DHW中に出生前の飢餓に曝されたヒト遺伝子の後成的調節を調べ,インシュリン様成長因子2(IGF2)遺伝子が最も特徴的なインプリンティングを示すことが知られている。このインプリンティングはIGF2遺伝子が差異のあるメチル化を受ける領域(DMR;この領域の低メチル化でIGF2遺伝子の二つの対立発現が起る)により維持される。著者らは現在進行中のHunger Winter Families研究を利用して,出生前に飢餓に曝されたことがDMRのメチル化の持続的な差異に関係するかを調べた。妊娠期周辺に焦点を絞り,後成的プログラミングに必須な発生の極く初期中に飢餓への曝露が存在したことが確かになった。さらにタイミングの役割を調べるために,妊娠後期に飢餓に曝された個体の子も調べた。後期に曝された子は曝されていない同じ親の同姓の子とIGF2のDMRメチル化に差はなかった。これらは生命の初期の環境条件が生涯に亘り持続する後成的な変化を引起すとの仮説の経験的支持に寄与する初めてのデータであると指摘した。
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分類 (2件):
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発生・成長の生理一般  ,  人間に対する影響 
タイトルに関連する用語 (4件):
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