抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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腫瘍壊死因子(TNF)は,1975年に分離され,1984年に遺伝子がクローン化された,当初,実験的癌の急速な出血性壊死を誘導する能力に基づいて同定された重要な炎症性サイトカインである。癌治療においてその抗腫瘍活性を制御しようとする努力の過程で,矛盾とも言うべきTNFの腫瘍促進性の役割が明らかになってきた。TNFの研究の歴史は,炎症が癌に対してどのように正または負の効果をもたらすのかを明らかにしている。現在では炎症と癌の間の関連は充分に理解されている。TNFは悪性疾患の治療剤であるのか?,それとも標的であるのか?,またはその両者であろうか?